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武蔵野市 シンガーソングライター 野上信幸

野上信幸の待望の新作、『時間』 がリリースされた。 アコースティックな手触りの心地良い楽曲が並んだこのアルバムはどのようにして作られたのか。 話を伺った。

 

- 久しぶりの新作ですね。

 

そうですね。 ちょこちょこ曲は作ってて、ライブでは披露してたんですが、重い腰を上げてようやく作りました(笑)

 

- なぜ前作から間が空いてしまったのでしょうか?

 

実は少し前から、作曲・レコーディングのシステムを入れ替えたいと思ってまして、今回ようやくシステム入れ替えに至ったので、新しいシステムで作曲・レコーディングしました。

- どういうシステムに変更されたのですか?

 

DAWは以前と変わらずProToolsなんですが、オーディオインターフェースをUNIVERSAL AUDIO apollo twin Duoに変えて、UADプラグインもStuder A800(テープシミュレーター)、Ampex ATR-102(テープシミュレーター)Neve1073(EQ)を追加購入しました。 あとはSampleTank3も購入しました。 

 

- どうしてシステムを変更しようと思われたのですか?

 

前作『marble』は、過剰にトリートメントしすぎて、のっぺりとした表情の無い・グルーブの無いモノになってしまっていました。 その反省から『次作はリズム・ピッチの多少のヨレは味として残そう』と思ってまして、だったら録り音もアナログ感・ヴィンテージ感を出した方が相性が良いと思い、システムを変更しました。

 

- 新しいシステムはいかがですか?

 

いやぁ~想像以上の素晴らしさですね。 特にマイク録りした音はクリーンかつ太く、抜けの良い音で録れます。 さすがUNIVERSAL AUDIOって感じです。

 

- 確かにクリアに録れてますね。

 

でしょ?ただ、クリアに録れる反面、ちょっとしたデジタル歪みも目立ってしまって、ミックスには苦労しました...

 

-『しあわせワルツ』 はAmpex ATR-102ですか?

 

そうです。わざと古いテープをシミュレートして、ヴィンテージ風の音に仕上げました。 ただ、実は他の曲も全てマスターにAmpex ATR-102をかけてるんですよ。 あと、ドラムにはStuder A800をかけてます。

 

- へぇ、そうなんですね。

 

はい。ただ、アルバム全体を古めかしい音にしても面白く無いんで、『しあわせワルツ』 以外は、『テープの良い音』 を狙いました。

 

- 隠し味的な感じですね。

 

はい。 あとは冒頭にお話しした 『リズム・ピッチの多少のヨレは味として残す』 と言うコンセプトに合わせて、打ち込みのパートはリズムとベロシティをランダマイズして、『生感』 を出すようにしました。

 

- ほう。

 

ヴォーカルとギターのリズム・ピッチの補正は本当に最低限にして、ヨレが酷い箇所は他のテイクと差し替えると言う方法を取りました。

 

- 今後の展望は?

 

今回良い音源が出来たんで、これを世に問いたいと思います。 ライブ活動も積極的にやって行きたいですが、『やる意義のあるライブ』 をチョイスして戦略的に活動して行きたいですね。

 

 

各曲解説

 

1, ラララ

 

この曲は今までの楽曲の中で一番評判の良かった曲です。 今作のコンセプトに則り、グルーブ感を残す感じで新録しました。 アレンジは元々素晴らしいアレンジだったんで、ほぼ変えてません。 ただ、SampleTank3の導入によってホーンの生感はアップしたと思います。

 

2, 江ノ電

 

この夏に作った最新曲です。 僕の曲って、スロウなマッタリした曲が多いんですが、久しぶりにアップテンポの良い曲が出来ました。 江ノ電に乗っているイメージで聴いていただきたいですね。 あとはサーフミュージック風のアレンジにしたんで、サーフィンされる方にもオススメです。

 

3, 魔法

 

これも既存曲の新録です。 キーを下げて、より自分の声の美味しいところを生かすようにリアレンジしました。 『ジャズバンドが奏でるポップス』 ってイメージのアレンジです。

 

4, しあわせワルツ

 

これは姉の結婚式用に、今年に入ってから作った曲です。 道を歩いてる時に 『降りて』 きて、ものの5分ほどで歌詞とメロディーが出来上がりました。 書き上げた瞬間、自分で目頭が熱くなりました。 ギターも持たずに完パケしたのは初めてでした。 天才です(笑)

 

5, 時間

 

これは珍しくダウナーな気分の時に書いた曲です。 まぁそういう時は『時に身を委ねましょう』と(笑)

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